TikTokで運送会社の採用はうまくいく?活用メリットや投稿のコツを解説
「求人を出しても応募が来ない」「ドライバーの高齢化が進み、若手が採用できない」運送業界において、こうした人材不足の悩みは年々深刻化しています。従来の求人媒体やハローワークだけでは、もはや人が集まらない時代と言っても過言ではありません。
そんな中、新たな採用手法として注目を集めているのが「TikTok」です。「ダンス動画のアプリでしょう?」「若い子が遊んでいるだけで仕事には関係ない」と思っていませんか?実は今、TikTokをうまく活用して採用コストを大幅に下げながら、若手ドライバーの採用に成功している運送会社が増えているのです。
本記事では、運送会社がTikTokを採用に導入する具体的なメリットから、求職者に刺さる動画のネタ、絶対に守るべき運用ルールまでを徹底解説します。採用難を打開するヒントとして、ぜひお役立てください。
運送会社の採用PRにTikTokを導入するメリット
なぜ今、運送会社の採用にTikTokが有効なのでしょうか。その理由は、単なる流行ではなく、運送業が抱える課題とTikTokの特性が非常にマッチしている点にあります。ここでは主な3つのメリットについて解説します。
「3K」イメージを払拭し、若手人材(Z世代)にリーチできる
運送業界には、いまだに「きつい・汚い・危険」という、いわゆる「3K」のイメージが根強く残っています。テキストだけの求人票で「アットホームな職場です」「働きやすい環境です」と書いても、その実態はなかなか伝わりません。
しかし、動画であれば「実際の職場の明るい雰囲気」や「綺麗に整備されたトラック」、「ドライバー同士の笑顔」を視覚と聴覚で直感的に伝えることができます。特にZ世代を中心とした若年層は、情報収集のメインが動画SNSです。彼らが日常的に使うプラットフォームで、良い意味でのギャップを見せることで、業界に対するネガティブなイメージを払拭し、親近感を持ってもらうことが可能になります。
高いコストパフォーマンスと採用効率
一般的な求人サイトへの掲載は、数十万円の掲載費がかかる上に掲載期間も決まっています。しかし、TikTokは基本的にアカウント開設も動画投稿も無料です。
スマートフォン1台あれば撮影から編集まで完結できるため、高額な機材も必要ありません。自社で運用すればコストをかけずに継続的な発信ができ、動画が拡散(バズ)されれば、広告費をかけずに何十万人もの目に触れる可能性があります。結果として、1人あたりの採用単価(CPA)を大幅に抑えることが可能です。
潜在層へのアプローチと「指名検索」の増加
求人サイトは「今すぐ仕事を探している人」しか見ませんが、TikTokは「今は転職を考えていない人(潜在層)」にも動画が流れます。
面白い動画やカッコいいトラックの動画を見て「この会社、楽しそうだな」と興味を持ってもらえれば、いざその人が転職を考えた時に「あのTikTokの運送会社で働きたい」と第一候補に挙がるようになります。実際、TikTokを見て社名を指名検索し、直接応募してくるケースが増えており、他社との競合を避けられるという大きなメリットがあります。
TikTokで人材不足を解消した運送会社
「本当にTikTokで採用ができるの?」と疑問をお持ちの方のために、実際にTikTokを活用して大きな成果を上げている運送会社の事例を2つご紹介します。
カワキタエクスプレス|社長のダンスで離職率5%を実現
三重県にあるカワキタエクスプレスは、運送業界におけるTikTok活用のパイオニア的存在です。社長自らが流行の曲に合わせてダンスを踊ったり、社員と楽しげに交流したりする動画が大ヒットしました。
単に面白いだけでなく、「社長との距離が近い」「風通しの良い職場」であることが動画から伝わり、若手からの応募が殺到。結果として離職率5%という驚異的な定着率を実現し、「かっこいい運送業」へのリブランディングに成功しています。
▼参考:離職率5%、平均年齢29歳の運送会社が話題!TikTokで社長自らダンス、若手人材の定着に成功/カワキタエクスプレス(亀山市)
三和交通|バズる「おじさん」動画で若手人気を獲得
タクシー会社の事例ですが、三和交通は取締役部長(当時)が全力でダンスをする動画で一躍有名になりました。
「おじさんが真顔で踊る」というシュールさと愛らしさが若者の心を掴み、数百万再生を連発。「堅苦しそう」という業界のイメージを「ユーモアがあって柔軟な会社」へと変えることに成功し、新卒採用のエントリー数を大幅に増加させました。知名度向上と採用難易度の低下を同時に実現した好例です。
▼参考:TikTokは採用につながる?三和交通とロルバーンから学ぶ実践例
求職者に刺さる運送会社の鉄板TikTok動画ネタ
「動画を撮ると言っても、何を撮ればいいかわからない」という方。運送会社のTikTokで、特に求職者の反応が良い「鉄板のネタ」を5つ紹介します。
共感を生む「ドライバーあるある」
「荷下ろし待ちの時間の過ごし方」「SA(サービスエリア)での楽しみ」「狭い道ですれ違う時のハンドサイン」など、ドライバーなら誰もが共感できる「あるある」ネタは鉄板です。同業者からのコメントが集まりやすく、動画が拡散されるきっかけになります。
また、未経験者には仕事のリアルな一面を楽しく伝えることができます。
トラック愛を刺激する「車両紹介・カスタム紹介」
運送業界を目指す人の中には、トラックそのものが好きな人が多くいます。自社の保有車両の外装、内装のこだわり、洗車してピカピカになったボディなどを音楽に合わせてカッコよく紹介する動画は、トラック好きの求職者に強く刺さります。
「このトラックに乗ってみたい」と思わせることが、応募への直接的な動機になります。
社長の意外な素顔を見せる「ギャップ動画」
強面の社長がスイーツを食べていたり、流行りのダンスに挑戦していたりする「ギャップ」のある動画は、親近感を醸成するのに最適です。
「社長が怖い人だったらどうしよう」という求職者の不安を解消し、「この社長の下でなら安心して働けそう」という信頼感に繋がります。
安心感を伝える「一日の仕事の流れ・施設紹介」
出社から点呼、積み込み、配送、帰庫までの一連の流れを短くまとめた動画や、休憩室・仮眠室・シャワー室などの社内設備を紹介する動画は、働くイメージを具体化させます。特に福利厚生や設備を重視する求職者にとって、動画で清潔感や快適さを確認できることは大きな安心材料となります。
誠実さが伝わる「質問回答コーナー」
TikTokのコメント機能で寄せられた質問に動画で回答します。「未経験でも大丈夫ですか?」「給料はいくらですか?」「休日は取れますか?」といったリアルな疑問に誠実に答えることで、企業の透明性をアピールできます。
ネガティブな質問からも逃げずに答える姿勢は、非常に高い信頼を生みます。
始める前に知っておくべきTikTok運用の注意点と炎上リスク
TikTokは拡散力が高い反面、不適切な投稿をすると一気に批判が集まる「炎上」のリスクもあります。特に運送業は安全に関わる業種ですので、以下の点には細心の注意が必要です。
道路交通法と安全配慮義務の遵守
最も注意すべきは「運転中の撮影」は絶対にNGであるという点です。たとえハンズフリーであっても、運転中にスマホを操作・注視しているような演出は法令違反であり、企業のコンプライアンス意識を疑われます。
撮影は必ず停車中に行い、走行シーンを撮る場合は固定カメラを使用するか、助手席の同乗者が撮影するなど、安全配慮義務と道路交通法の遵守を徹底してください。シートベルトの着用なども当然必須です。
炎上を防ぐ「トリプルチェック体制」と社内ルール
不適切な発言や、危険な行為(フォークリフトでの悪ふざけ等)が映り込むと、一瞬で炎上し、企業の信頼を失墜させます。
また、取引先の社名や伝票、一般の方の顔などが映り込まないよう、個人情報保護にも配慮が必要です。投稿前には担当者だけでなく、責任者も含めた複数人でチェックする「トリプルチェック体制」を敷き、明確な運用ルールを定めておくことが重要です。
ビジネスアカウントの仕様と音楽著作権
TikTokで企業活動を行う場合は、「ビジネスアカウント」への切り替えが推奨されます。ただし、ビジネスアカウントでは、著作権の関係で商用利用可能な楽曲しか使えなくなる場合があります。
流行の曲を勝手に使って企業の宣伝をすると、著作権侵害で動画が削除されたり、アカウントが凍結(BAN)されたりするリスクがあります。TikTokが提供する「商用音楽ライブラリ」内の楽曲を使用するなど、権利関係をクリアにして運用しましょう。
運送会社がTikTok運用を成功させるためのポイント
ただ動画をアップするだけでは、採用には繋がりません。視聴者を「応募」というアクションへ誘導し、成果を出すために押さえておくべきポイントを解説します。
プロフィール設計と他の採用媒体(HP・求人サイト)との連携
動画で興味を持ってくれたユーザーが、すぐに求人情報にアクセスできる導線を作ることが重要です。
プロフィールの自己紹介文を充実させ、InstagramやYouTubeへのリンク、そして何より採用サイト(HP)へのリンクを必ず設置しましょう。「気になったらプロフィールのリンクから詳細をチェック!」と動画内で誘導することも効果的です。
更新頻度と運用体制の確保
TikTokのアルゴリズム上、不定期な投稿よりも、一定の頻度で投稿するアカウントの方が優遇されやすくなります。
「通常業務の片手間にやる」というスタンスだと更新が止まりがちです。「毎週〇曜日の〇時に撮影する」「編集は〇〇が担当する」といった具体的なスケジュールを組み、業務の一環として運用体制を確保することが成功の鍵です。
自社運用・代行依頼の選定基準
社内に動画編集が得意な若手社員がいる、あるいは社長自身が出演・編集を楽しめる場合は「自社運用」がおすすめです。リアルな社風が伝わりやすく、コストもかかりません。
一方で、「ノウハウが全くない」「継続するリソースがない」場合は、TikTok運用のプロである代行会社に依頼するのも一つの手です。コストはかかりますが、企画・撮影・編集・分析を丸投げでき、早期に成果が出る可能性が高まります。予算と社内リソースを天秤にかけて検討しましょう。
運送会社のtiktok運用はアップデートにお任せください
株式会社アップデートは、運送・建設・製造業という採用難易度の高い業界に特化したSNS運用支援を行っています。Webマーケティング会社としてのノウハウを活かし、企画から撮影・編集・投稿・分析までの全工程を「丸投げ」できるため、社内工数を90%削減しながらプロクオリティの運用が可能です。
これまでに「応募数10倍」「採用単価1/2」を実現した実績があり、求職者の心をつかむ戦略的なコンテンツ制作には自信があります。まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者|堂下 直輝
1994年、兵庫県生まれ。大学卒業後、株式会社マイナビに入社し、支社立ち上げから課長職までを経験。累計500社以上の採用支援に携わる。
2020年、株式会社アップデートを設立し、代表取締役に就任。「仕組みを変え、世界中の課題を解決し続ける」をミッションに掲げ、建設業・運送業・製造業を中心に採用支援事業を展開。
ショート動画やSNSを活用した採用支援を強みに、200を超えるアカウントの運用を支援。採用支援に関する講演活動も積極的に行い、実務と発信の両面から企業の採用課題解決に取り組んでいる。
現在はメガバンクなど金融機関とも提携し、大阪・東京・福岡を拠点に、全国の企業を支援している。